日本財団 図書館


「学校が地域社会のかけがえのない共有の財産である」という共通認識のもと、地域に開かれた学校づくりと市民の主体的な生涯学習活動を推進するため、開放学校ごとに地域で活躍している市民による運営委員会を設置し、運営にあたっている。また、総合的学習の導入や学校完全週5日制実施等の学校制度改革に向けて、地域全体の教育力の強化が課題となっており、地域と学校の交流を促進させるような機能が必要であることから、マイスクールコーディネーターを配置し、地域の生涯学習団体の活動成果や地域のボランティア人材などの学習資源を学校の中に積極的に取り入れることをめざしている。

単なる市民活動の場の提供ではなく、個性ある地域づくりに向けて、学校という既存の施設に市民の主体的な活動を結び付け、新たな機能を付加したという意味では、既存施設の有効活用の一方向性を示したものといえよう。

 

【平成10年度マイスクール開放状況】

○実施施設:小学校3校

○開放教室:余裕教室2室(1室は事務局兼交流室、1室は活動室)

* 児童館的機能併設の場合は、1遊戯室1室を加えた3教室

○開放日時:施設により異なるが、週2日は21:00までの夜間開放を実施

週2日は休み

○受付:開放日時に同じ(ただし夜間は除く)

 

(2) せんだいメディアテーク整備事業

 

本事業は、図書館、映像メディアセンター、ギャラリー、視聴覚障害者のための情報提供機能をバリアフリーに融合した、芸術文化拠点施設を整備しようというものである。発端は、建設予定地である市営バス車庫跡地を活用した地域の活性化や新しい市民ギャラリー建設についての市民要望であったが、加えて、既存施設に対する新しいニーズが高まりを見せていたことがある。例えば、蔵書数の充実を図ることでサービスを提供してきた図書館には映像情報の提供やオンラインネットワークの充実が求められ、ギャラリーにはあらゆる芸術表現に対応するだけでなくプ芸術文化に関する各種情報の提供機能を持うことが求められるようになってきた。こうした状況に対応する手法の一つとして、新たな施設の建設にあたり各種機能の融合が図られたのである。

 

 

 

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