森田
はいありがとうございました。それでは町長お願いします。
佐藤
脇町の町長をしている佐藤でございます。私の方からは、現場の正に実践部隊長をしているものとして、日頃いろいろ考えております事、頭を悩ましております事について2、3述べさせて頂きたいと思います。
先程童門先生のお話を聞いておりまして、住民の先頭に立って本当にリーダーシップを発揮してやっていけるのだろうかと非常に不安の念にかられております。明治以来130年続いて参りました中央集権制度、これを180度方向転換をして、地方分権という新しいシステムを構築していく。これは大変なことではないだろうかと、今心配しておるわけございます。何はともあれ信念をもって粘り強く我慢の子で、しかもある意味では、我が身を捨ててかかる気持ちでないと、これはとても実現できないなというふうに私は考えております。
さて、わが国の現状を見てみますと、正にボーダレス化しました社会経済。この中で国際的な役割を果たしながら日本が生き残っていく為には行財政改革、これはもう不可欠でございます。好むと好まざるとに関わらず、中央集権から地方分権へと移行していかなければならないのが実情でございます。こういった意味から、私もこれから前向きに対応していかなければ、自分の町も21世紀に、ある日突然気が付いてみたら立ち遅れていた。それから慌てても間に合わないというふうに考えております。
また、地方分権というものをどのように考えていったらいいかということですが、これは、いろいろ新聞等にも書かれておりますが、私はよく町民の方々にご説明するのは、中央集権というのは、今まで国が立案をして予算をつける。そして、その施策を県が下請けをして、私ども市町村が孫請けをして、それを実施していく。こういう流れの中で、今まで私達は仕事をして参った訳でございます。