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だから、あの人のやる事ならどんないい事でも絶対反対します。」これは徳島県の方は、一人もこういう方いないんですけど、東京にいるといっぱいいるんです。これはやはり町づくりとか地域の活性化の本当の阻害要因になっていきます。人間社会だからしょうがないといえばそれまででありますけども、やはりそれではすまないものが出て参ります。そこが私はモブと公衆の違いだろう。公衆というパブリックというのは、やはり何をで勝負をしていこう。誰がということは少し抑さえていこう。自分の好きとか嫌いとか感情面を。結局そういう議論を大いにして頂きたい。そういう原点・初心に立ってみれば、戦国時代にすでに信長とかいろいろな人が考えていて、毛利元就のモンロー主義にも組みせずに、やはり日本全体はどうあるべきかという事を、グローカリズムをすでに持っていた土地柄である。蜂須賀家政だけがそんな事をした訳でなくて、すでにこの土地には細川を初め、その前の小笠原、或いは三好とか、いろんな人が住んでいる過程で培われてきたものであります。それが私は地域の伝統であり、地域の特性であり、それが文明であろう、こういう事であります。

地方分権の実現ということは、言葉を変えるならば、皆様と議会と執行機関の三位一体、そして公助・互助・自助による新しい徳島文明の生産であります。そしてその徳島文明もそれぞれのまず単位である市町村の特性から産まれてくるという事であります。この特性を私はラッシャーと名付けております。民間企業の経営でいえば、これがC・Iであります。C・I(コーポレート・アイディンティティ)と申しますけれども、地域の特生という意味でいえば、コミュニティ・アイディンティティだろう。コミュニティ・アイディンティティ、これを産んでいくことであります。どうか伝統あるこの歴史を生かす地方分権の国徳島と全市町村、そしてそれを調整していく県の御努力。圓藤知事を先頭に日本でも誇りうる、又自慢できる魅力をぜひとも産んで頂ければと思います。

先程申し上げましたように、落語好きの私というのはあくまで前座でございますから、ここで一応終わらせて頂いて、めくりをひっくり返して、これより真打ちパネルディスカッションという事で、てめえの座っていた座布団をひっくり返して、おいとまを頂戴致します。お役に立てませんでしたから、もういっぺんペンネームでお詫びを申し上げます。本当に今日はドウモすいませんでした。ありがとうございました。

 

 

 

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