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介護保険の認定といったようなことについては、中部地区では、鳥取中部ふるさと広域連合で広域的にやっていこうということを既にお決めになっております。また、西部地域では、幾つかのブロックに分けてやっていこうというような方向が出されております。東部地域については、まだその方向というものが明確になっていないように私は理解をしているわけでございますが、それぞれの地域で、自分の地域ではこうすることが一番いいのだということを話し合いをしていただいて、法律で定められた期限に間に合うようにしていただかなければならないというふうにも考えております。

また、ゴミの問題についても、それぞれの地域でいろいろと課題が生じております。特にダイオキシンの問題といったようなことで、既に県でも焼却場の調査を行いまして、規制に合わないものについては、統一的な考え方で新しい焼却場の設置も考えなければならないといったような方向も出ているわけでございます。特にゴミの処理ということになれば、県民が自分たちで出したゴミでございます。それをどのように安全に処理するかということは非常に重要なことでございますので、県民自らも、やはりその考え方に参画をするといったような姿勢が必要ではなかろうかというふうにも考えております。

環境を重視するということになりますと、私はドイツに2度、環境の関係で勉強に行ってまいりました。ドイツでは街すべてが非常にきれいでございます。そして、緑も非常に多いという環境でございます。どうしてこんなに環境ということに対してよくできているのかなということを尋ねてみますと、ドイツでは幼稚園のときから環境に関する教育を行っているということでございます。そういったことから、環境に対する国民全体の理解というものが非常に進んでいるわけでございまして、日本の環境あるいはゴミ処理ということについては、ドイツに学ぶべきことが非常に多いなというふうに私は今でも感じているわけでございます。

そういったようなことなど、先般も市町村長さんとお話し合いをしたわけでございますが、いずれにしましても、自分たちのこととして、地域をよくするためにはどうすればいいかということを、ひとつ住民の皆様も積極的に参加をしていただいて、決定をいただきたいものだと、このように考えるものでございます。

今日は、元秋田県の横手市長で、現在地方分権推進委員会のくらしづくり部会の専門委員を務めていらっしゃいます千田謙蔵さんに基調講演をして、いただく予定になっております。千田さんには、昨年、地方自治法50周年の記念式典の際にも基調講演にお見えをいただいたわけでございます。

また、パネルディスカッションも行っていただきますが、パネリストの方々には、それぞれ快くお引き受けをいただきまして、心から感謝を申し上げたいと存じます。先ほども控室でお話をしたわけですが、どうかパネルディスカッションの際には、それぞれが具体的な例など取り上げて、わかりやすくお話し合いをしていただきたいなと、このように考えているわけでございます。

 

 

 

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