これ地球全体から見れば、それでもつじつまが合うわけですね。地球全体から見れば、緑が増えるという事は酸素がそれほど排出されまして二酸化炭素を吸収してくれますから、地球全土では帳じりがあうような気がするんだけど、実際に二酸化炭素をどんどん排出している日本とかアメリカという近代国にとっては実に都合のいい、自分のところだけよければいいというものです。アフリカなりニュージーランドとかですねまだまだ広大な大地のあるところへ植林をすれば、それを引いてもらえると、その計算がでてましたね。1ヘクタールの広さに植林しますとだいたい炭素に換算して二酸化炭素が8トン減るそうです。その計算で日本の排出する炭素類をね、削ってもらえるんです。
だから日本は正直言って今出している二酸化炭素を減らす努力をせずに外国の国に植林すれば、それでもって二酸化炭素は減ったという、実に都合のいいことを決めはったなあという気がしながら、あれを読んでたんですけど、これはさっきも言いましたように地球全土ではいいということですが、日本がなんぼ出そうが緑植えたんやから、二酸化炭素を吸収してくれて、酸素がどんどん還元されるから、そりゃ地球全体にとったら、帳じり合うんちゃうかいなという理屈なんですがね。何か汚いものをよその国に押しつけて、自分たちだけええ目してるという気がしないでもないんです。この中にいらっしゃったら、お断りしなきゃいけないんですが製紙会社はそれをどんどんなさっているんですね。日本の製紙会社は、CDM方式で、どんどんブラジルとかオーストラリアとかニュージーランドあるいはアフリカなんかに植林なさっているんですよ。植林すればするほどそれが自分のところの工場から出る二酸化炭素と差引してもらえる。
だから実際には工場から出る二酸化炭素を減らさなくっても、緑を植えれば、それも国内じゃないですよ。外国に植えれば、減らしてもらえる計算というのはね、何か都合が良過ぎるなあと。我々もその恩恵を被っているんですが、これはどこか間違ってるんじゃないかなという気がするんです。将来的にはきっと問題になるんじゃないかなと予感がしますね。
私たちができること
そこで我々が、何かをしなければならない。さしずめ第一番に私たちができることは省エネとリサイクルをもう少し価値を高く認めるということでしょうか。リサイクルは必ず必要なんだ、これからの生活にとって使い捨て時代なんていうぜいたくなのは、過去の遺物というか、あれは過去の悪しき例だったんだということで、頭を切り替えてこれからはリサイクルが生活の中で、本当にどこにでも取り込まれているようなしくみにしなければいけないなと。一番最初にできることは、省エネであり、リサイクルの参加というか、リサイクル商品に対する我々の取り組み方を、もっともっと改める必要があるかなという気がしておるんです。
大阪人のマナー
ちょっと難しい、偉そうなことを言うかなという気がするんですが、この辺から自分のペースに戻したいと思っているんですが…。リサイクルということとですね、環境問題ということとですね、一番密接に関わっているというのは、マナーなんですね、どういうことかというと、例えばゴミを捨てます。町にごみが増える、ごみが増えた分だけ当然焼却しなければいけない。