日本財団 図書館


公共におけるリモコンシステム

 

1) コンサートホール

●明かり合わせ、本番とすべてホールのオペレータが操作する。また特殊な公演の場合、オペラ的演出効果が要求される場合もある。

●サスバトンの高さが20m位になる。

●楽団編成(例えばオーケストラ、弦楽四重奏、ソロ演奏等)によってパターン化(記憶)が可能。

 

以上によって、コンサートホールではシューティング・システムが非常に望まれている。

 

2) 多目的ホール

(イ) 芝居、オペラ、バレエ公演

●大がかりな大道具を飾ったとき、パトンは降ろせない。操作棒の使用も困難。

●アーチ、カーテン、紗幕、ドロップ等によって、シューティング操作が困難な場合が多い。

●スポットライトの使いまわしができる。(特にカラースクローラ使用時)

●再演時の仕込みが短時間で可能。

 

(ロ)アマチュア公演

●ホールのオペレータだけの仕込み作業に対して高度な要求があり、修正も多い。

●定型化されたパターンからの修正で作れる場合も多い。

 

(ハ) 講演会、式典

●地明かり、前明かりだけの簡単な仕込みでパターン化が可能。

●他の演劇などの公演のリハーサル期間に講演会、式典が割り込んでも、終了後ただちに復旧できる。

 

(ニ) 音楽公演

●クラシック公演 ―─パターン化

●ロック、ニューミュージック、歌謡ショー ──持ち込みが多い

→信号線の布設

仮設電源盤の問題が多い

 

ホールの建設時、改修時には信号線及び電源線だけでも布設しておく。また、安全で円滑な仮設作業を行える環境づくりが、ホールの課題である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION