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照度は、距離の2乗に反比例する。照射面に対し、照明機具との距離が2倍になれば照度は、1/4になる。

光束は、1つの光源を中心とした、半径1mの球面上の1平方メートルの面内に1本の光線が通過している場合、その単位時間当たりの光量をいう。単位記号は、ルーメン(lm)。

(3)輝度

輝度は1次光源についてのみ言えるのでなく、受光面からの反射光の生ずる場合はその面が2次光源として輝度を考えることが出来る。

ある面が受光した場合、受ける光と出る光と2つの面がある。受ける方は照度で表され、出る方は輝度で表される。

白い面と黒い面とでは、同じ受光量でもその面の明るさは違う。

(4)色

可視光線をプリズム等で分光してみると、波長ごとに色が存在していることが判る。

太陽光は、各波長ごとに大体同量のエネルギーを放射しているので白色である。

白熱電灯は波長のエネルギー量が異なり、長波長の放射量が大きいので、発射される光は黄、燈、赤味を帯びている。

1] 3原色

色を感受する粒子には、赤、緑、青の3種類があり、その合成により3色以外の中間の色が知覚される。(Tomas Young 1773〜1829・Helmholtz 1821〜1894)

2] 色彩感

舞台照明における色彩感は、照明の色の単独な表現でなく、装置、衣装などとの総合表現であるので、色の持つ抽象的な連想感を大事にしたい。

例 青=海・夜、 赤=血・危険

3] 色の調和

舞台照明においてはそれぞれの個性で表現しているので一般論はそのまま当てはまらないことを前提に、色彩学としての1説をみてみると、右記のような補色関係が調和しやすいといわれている。

 

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4] 色の混合

加法混合 色光を混合する方法。 →3色混合で白。

減法混合 絵の具を混合する方法。→3色混合で黒。

5] 色の可視化

物体の色が見えるのは、その物体に当たっている光の中から特定の色だけを反射しているのでこの反射している色を物体の色として認識している。

反射しない色は吸収されてしまう。

 

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