(II)設備用具の取扱い
1.山台を組み立てる場合は、加わる荷重量を充分考慮し、山台がたわむようであれば適宜中間に馬足を付加し安全を図ること。
コーラスのように多人数を荷重する時は、平台全体を支えられる構造の専用足を使用すること。
開き足使用でケコミパネルを付加していない時は両サイドからの乗り込みはさせないこと。
4.所作台は脂分等の汚れが付着し易いので、取り扱いには充分注意し、作業の為、上に乗る場合は素足を避け、主に足袋を履くようにすること。
5.所作台はいつでも最高の状態で使用して戴く為、収納には特に気を配ること。
不安定な状態で置いておくと反りがでるので、平坦な場所に框部分を揃え均一荷重になるように積み重ねて布でカバーをしておくこと。
6.人形立を使用する場合は、大道具等の型状に応じた大きさのものを使用し、接触しても転倒しないよう考慮し、鎮(ウエート)又は砂袋で確実に固定しておくこと。
7.金支木、カスガイの使用について、これを禁止している場合対応策として、框材等を床面に釘止めし、これに金支木やカスガイを打ち込み固定する方法を取るとよい。
又床面への打ち込みを許可している場合でも、出来るだけ板の合せ目部分に打つように指導し床の保護を図ること。
8.大道具・照明の仕込み、撤去作業時は、おたがいに声を掛け合い安全確認をとりながら行うこと。
9.照明器具類を吊り込む場合は必ず落下防止用の鎖又はワイヤーを使用し、バトンに確実に固定すること。
10.サスペンションライトに色枠を入れる場合もバインド線等でこれを、固定し落下防止を図ること。
11.照明器具類を取り扱う時は、ヤケド防止の為、手袋着用すること。
(III)その他
1.ローリングタワーやイントレ台を使用する場合は、必ず転倒防止装置を施してから行うこと。上に乗る作業者は、保護ロープ(ハーネス等)安全装置を行うこと。
作業者が、乗ったままでの移動は禁止されています。
2.迫り舞台、廻り舞台を使用する場合は、事前に主備者、進行責任者等と共に打合せを行い、内容について、無理な使用方法や危険性がないかどうか充分検討し、安全確認をしてから許可すること。
3.作業を行う場合は、充分な照度を確保して行うこと。
又高所で作業する場合は、器具や工具の落下に充分注意し、下部危険箇所に作業者以外の者が不用意に立入ることを防止するための、バリケート等を設置し安全を図ること。
4.雪や落葉等を、上部より使用した時は、ボーダーやカスミ幕等、特に照明機器に付着した紙類は取り払うよう清掃に注意すること。