【質疑応答】
Q. 山形市民会館 遣水氏
専門職員がいない。ほとんどが業務委託。
500席ほどのホールが多いということだが、コストラーニング的に見ると、ホール5:照明3:音響2という割合の中で何億も音響につぎ込むことは不可能に近い。
市民会館で一番多いのは首長の挨拶。バレエ公演で、足が降りたとたん音が出るようなものもある。音響担当者はそれに命をかけている。そんな中でなぜデジタル化しなければならないのか。テクノロジーだけがもてはやされていいのか。
A. 稲生講師
そのような現場の生の声がメーカーに届いてほしい。
なぜデジタル化なのか。
全国のホールでデジタルは使えないという声が多ければ少しは違ってくるとは思うが、部品の蓄積は限られているし、部品メーカーがもう作らない。
オーディオ等がすでにデジタル化されている中で、プロオーディオ用のアナログ部品はもう作れない。
しかし、ホールに不必要であれば、デジタル化は必要ないと思う。
音質は使い方で良くなる。
どこに入れても良い訳ではない。ホールの規模にもよる。まずは、サブミキサーでホールに入れて、なれてもらいメイン卓を入れる。いろいろ使いながら出てくるものを元にメインの卓を作っていくような方法がよいと思う。
平成10年9月18日(金)
福島市音楽堂・古関裕而記念館見学後解散