シンポジウム「自治体ホールの技術水準の確保について」
─アーチストがホールスタッフに求めるもの─
コメンテーター 土井 美和子
内倉 真裕美
太田 晃正
司会 深澤 信夫
【コメンテータープロフィール】
土井美和子(どいみわこ)
昭和26年大阪市生まれ
昭和50年早稲田大学文学部演劇科卒、昭和58年同大学院文学研究科芸術学専攻修士課程修了。
雑誌記者を経て、昭和55年頃から演劇ジャーナリストに。幅広く演劇関係記事、インタビュー、エッセイ等を執筆。一方、学生時代から演劇活動に携わり、ミュージカルの演出・振付、劇団第三舞台の振付、プロデュースなどを行い、現在も、創る側での活動を続けている。
著書に、演劇人10名のインタビュー集「板の上のファイターたち」(毎日新聞社刊)がある。
現芸術情報プラザアドバイザー
内倉真裕美(うちくらまゆみ)
昭和29年北海道由仁町生まれ
昭和49年ファッションドレスメーカー女学院デザイナー科卒業。
デザイナーとしての勤務を経て平成元年おはなしさんた恵夢代表(こどものための文化サークル・読み聞かせや人形劇他)、平成5年恵庭市民野外劇「エ・エン・イワ」公演統括・演出、平成6年恵庭市民ミュージカル「サンタクロース物語」演出・脚本・作曲・衣装デザイン担当。平成9年恵庭キネマ塾塾長。
太田晃正(おおたこうせい)
昭和20年横浜市生まれ
昭和38年東京厚生年金会館入社(舞台照明担当)。昭和46年北海道厚生年金会館に転勤。ホール舞台監督として種々のステージシーンに参加し、多くの企画、演出を手がける。
平成6年永年にわたる劇場の管理・運営・舞台芸術の経験を生かし、劇場コンサルタント(有)時円プランニングを設立、同社代表取締役社長。現北海道文化財団トータルコーデネィター・日本照明家協会北海道副支部長。
○深澤
私は、北海道公立文化施設協議会の会長をしております深澤でございます。
毎日の仕事の中で、利用者の皆さん方からの様々な問いかけですとか、苦情ですとか、そういうことでお悩みになることがしばしばありましょう。しかしまた、一生懸命に汗を流してお客様から「ありがとう」というふうに言われますと大変うれしいものでございます。そんな経験を皆さんは持っておられると思います。私も現場をやっておりますのでそういう経験を下敷きにしまして今回の地区協の技術研修会は今までと少し様子の違った形で開催をさせていただくことにしました。
これまではどちらかと言いますとステージにおける技術面について専門家の話を聞いて、質疑応答などで理解を深めていくというパターンが多かったと思います。
今日はステージを実際にお使いになっているアーチストの皆さん、それから市民参加型と申しましょうか、創造型の舞台づくりをされておられる市民の皆さん方の目から見て、自治体ホールの運営でこんなところに気を遣ってほしいとか、こんな点を変えてほしい、ここはこんなふうにした方が良いのではないかと、そういったようなステージをお使いになる人々の目から見た自治体ホールのあり方など技術研修会でありますから技術面が中心になろうかと思います。