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11. 三輪進家住宅 本町1-14

主屋規模(間) 5×5.5 切妻造・瓦葺 明治40年

軒形式 腕木 庇形式 板葺

 

当家は石灯籠小路が一番町通りにぶつかる正面に位置している。屋号を吉崎屋といい、織物業を営んでいるが、古くは醤油屋であった。現住宅は明治40年に3代前の当主がたてたと伝わる。また4代前の当主「いすけ(伊助?)」は大野藩の御用商人で、百間堀を所有していたという。

間口5間の標準的な町家である。腕木の軒形式や袖壁、格子など表構えも整っている。内部は玄関奥の台所部分に改造がみられるが、ミセノマや奥の座敷はほぼ当初のままである。

二階は機場として使われ、現在も織機が置かれている。二階から後方にも工場が続いているが、この建物は昭和7、8年頃、山形甚吉という大工がつくったと伝えられている。

 

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