日本財団 図書館


5章 実験システムの検証

 

1. 実験システムの検証

 

(1)検証の概要

本実験システムの検証にあたっては「情報の収集・提供者」、「情報の管理者」「情報の伝達者」、「情報の利用者」という観光情報の流通に係わる4つ観点と「システム稼動状況」というシステム的観点から各検証を行った。

 

(1)-1. 情報の収集・報告者

日々刻々と変化する観光に関連する動態情報を収集、報告するにあたり、日光においても大きな課題となっている収集、報告業務の効率化を主眼として検証した。
本調査においては、本実験システムで気象計測器を設置した7箇所を主な対象とした。

 

(1)-2. 情報の管理者

情報発生源からの報告に基づき、情報の入力、編集という情報のデジタル化と各メディアヘの提供という一連業務の効率化とともに、提供情報の品質及び信頼性の維持及び向上を主眼として検証した。
本調査においては、日光観光協会事務局を対象とした。

 

(1)-3. 情報の伝達者

日光観光協会から提供された情報を各々のメディア及び用途で利用者に提供するにあたり、提供情報の有用性、妥当性を主眼として検証した。
本調査においては、ファックスで提供する30箇所を対象とした。磁気掲示板を設置した2箇所、及びインターネットについては利用者(観光客またはインターネットユーザー)が直接利用するため、(1)-4.の情報の利用者での検証とした。

 

(1)-4. 情報の利用者

各メディアで提供される情報を利用者である観光客(潜在的観光客を含む)及び観光関連事業者に提供するにあたり、提供メディア及び情報自体の有用性妥当性を主眼として検証した。
本調査においては、磁気掲示板の情報利用者及びインターネットの情報利用者を対象とした。なお、ファックスの情報利用者はファックス配信箇所自体が主な情報利用者であることにより、(1)-3.の情報の伝達者での検証結果を代用するものとし、再提供先での検証は行わなかった。

 

(1)-5. システム稼動状況

本実験システムの稼動状況、障害発生状況など実験システムの信頼性評価を主眼として検証した。
本調査においては、実験システムを情報収集サブシステム、情報入力・編集サブシステム及び情報提供サブシステムという3つのサブシステムを対象とした。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION