日本財団 図書館


(6)松江市街並景観照明マスタープラン

〜やさしい街あかりをめざして〜(平成10年3月 松江市)

 

・ 都市の歴史的資産に、“あかり”という彩を加えることにより、地域住民の理解と協力を得ながら、松江市の都市景観のあかりを具体的に計画するために策定された夜間景観づくりのガイドラインである。

 

・ 単に、歴史的資産をライトアップしての観光客誘致が目的ではなく、景観照明の整備による地域住民の伝統の再認識と、これに伴う地域への愛着・自負を呼び起こす効果も踏まえた総合的な計画をめざしている。

 

・ 松江市景観の照明整備テーマとして、

きらめき都“松江”〜国際文化観光都市としての独自性のある夜景づくり〜

をあげ、以下の整備方針をかかげている。

 

松江市景観照明整備方針

求められる景観照明イメージ図をもとに、松江市の環境イメージである水と緑と伝統を活かした計画をすることで、独自性のある夜景を創出します。

 

A. 松江らしさをもった景観拠点の整備

B. 景観拠点をネットワークした都市照明の構築

C. 祭・イベントにおける季節感のある夜景づくり

D. 生活レベルのあかりの見直し

 

・ この4つの整備方針をもとに、松江市が推進する各種プロジェクトと連動させながら、2009年のきらめき都“松江”国際水郷祭の開催を目標に、景観照明事業の推進を図ることを実施フロー案の中で提言している。

 

・ 松江全体の景観照明デザインの方向性を示す「ランドスケープライティングマスタープラン」の中で、JR松江駅と宍道湖大橋を「シティーゲート:もてなしのあかり」と位置づけ、「松江らしさ」のあるシンボル性をもつあかり要素の導入を提案している。

 

062-1.gif

 

シティーゲート:もてなしのあかり/JR松江駅・宍道湖大橋

目的 水陸のアクセスルートにおける玄関口として宍道湖大橋及びJR松江駅を光のシティーゲートとして演出する。

 

光環境 ○宍道湖大橋

シティーゲートとしての視認性確保や周囲との光色バランスを考慮。また湖面への光漏れなど環境への影響の少ない照明を検討する。

○JR松江駅

「松江らしさ」を印象づけるシンボル性を持ったあかり要素を導入する。「小京都」としての歴史性、文化性を表現する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION