マルチメディア観光サミットは、旅フェア'98の主要テーマの一つである「観光におけるマルチメディアの活用」の展開の中で、その一環として、NTTのISDN回線を利用して、千葉市の幕張メッセ旅フェア会場メインステージと北海道、茨城県、島根県の3カ所を結び、地域に根ざした観光振興、観光振興とイベント、観光地づくり、インバウンド観光の推進など、21世紀にむけて新しい日本の観光の展望について、ディスカッションして頂きました。
■国内観光政策の現状
司会 まず、最初に観光政策の現状についてご発言をお願いします。
江口 21世紀は観光の時代だと言われています。観光産業は裾野がたいへん広く、地域の産業経済等に大きな波及効果をもたらすものとして、地域の活性化、振興の観点から観光に対する期待がますます高まってきています。しかし、近年国内観光は空洞化しており、平成8年の宿泊観光レクリエーションの延べ人員は1億8,700万人、国民1人当たり年に1.5回で、平成5年、6年を下回っています。そうした中、運輸省では、国内観光のより一層の活性化を図るために、国内観光促進協議会や観光地づくり推進モデル事業、また、広域の都道府県にまたがる広域連携観光振興会議を押し進めながら、国内観光の振興を図っています。
一方、外国人の誘致対策ですが、昨年日本の海外旅行者は1,600万人ありましたが、海外から日本への入国者はわずか422万人でした。今後海外からも700万人くらいは日本に来て頂けるように、外国人観光客誘致のための法律を制定し、一生懸命取り組んでいるところです。