このことから、今回改良した処理ソフトが正常に機能していることが確認された。
(2) 伝達時間測定結果
先にスケジュール設定を示した際に述べたように、トラヒックが多いと想定された3つの時間帯において、通常呼出しと優先呼出しのそれぞれの伝達時間の測定を行った。
実験により得られたすべての測定結果を一覧表として示す。測定された伝達時間を、通常の場合と優先処理をさせた場合とに分けて集計しヒストグラムにして示すと図3.1-8、図3.1-9のようになる。また、ポケットベルごとの伝達時間測定結果は図3.1-10、図3.1-11のようになった。参考のために、当日の当該フレームのトラヒックの状況を図3.1-12に示す。
ポケットベルヘの情報を順次処理しているフレームには、100byteの情報を4つまで格納する能力がある。さらに、その情報のかたまり(100byte×4)を30秒間隔で発信している。参考として示した当日のトラヒックの状況を見ると、最も多かった10:00〜11:30の間(1回目の実験中)でも1時間に120コール程度であり、これは、処理能力からすると、何ら遅滞を発生させない量であったと判断される。