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Jeong-Song PARK氏(韓国)

韓国の釜谷温泉は歴史が短く、1973年5月に最初の宿泊施設が開業しました。4年に1度の選挙の年には訪問客数が2倍となります。釜谷温泉の1日受入許容客数は最大3万名ですが、年間訪問客は600万人から380万人に変わりしました、この別府の訪問客数が年間1,800万人というのは25軒の宿泊施設しかない村(釜谷温泉)の年間600万人に比べて、少なすぎると思います。

 

浜田氏(別府プロジェクトチーム)

SABBION氏、SHEN氏、CHO氏ともそれぞれ自身のホテルを地域のNo.1として自負していました。別府では杉乃井ホテルがNo.1ですが、企業としてまちづくりには消極的です。また、別府は観光を地元の観光業者が考えていない点が問題と思います。観光客を誘致し、彼らに最大限に楽しんでもらうという観光に対してのプライドを持つ必要があります。

 

Suk-Jong HAHM氏(韓国)

カンヌン市では「チョーダン」というテレビ番組でも取り上げられるような有名な豆腐があります。初めてこの豆腐をつくったのは地元の小さな食堂であり、地元住民はこの食堂をまちの自慢としています。しかし、他のまちから来た人にはこの小さな食堂が元祖とは知りませんので、近代的な大規模な店で豆腐を買います。イメージが問題なのです。杉乃井ホテルには伝統が感じられませんが、ホテル白菊のような旅館には伝統があります。

 

栗田氏(別府プロジェクトチーム)

別府も何軒かの旅館が元祖ではありますが、大型化を手段とした経営発展を選択したのが杉乃井ホテルです。また、その逆が陽光荘です。他にもいろいろな形態の宿泊施設がありすぎて、特徴がなくなっているのが現状です。

 

Jeong-Song PARK氏(韓国)

海外旅行をするときに、まず最初に訪れる都市はその国の首都だと思います。そしてだんだん自分の好みにより、訪問範囲を広げていくのです。別府で言えば竹瓦温泉を訪問するのは、訪問範囲の広がりに含まれます。

 

Suk-Jong HAHM氏(韓国)

訪問者をもてなし、彼らに別府に対して良いイメージを持ってもらうことも重要です。

 

木村氏(別府プロジェクトチーム)

観光業者がもっと観光客に喜んでもらおうと観光業にプライドを持たないといけないですね。

 

甲斐氏(別府プロジェクトチーム)

別府をゾーン分けし、それぞれの地域のシンボルをつくれば、可能と思います。各地域の個性を出すためには仕切りが必要です。

 

 

 

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