コンピューターの導入や目的地までの最短交通手段を知らせる外国語標識の整備など21世紀に向かって中長期計画が必要と思います。初めての来訪者が外国人旅行者向け観光案内所の場所も分からない現状に対して、情報システムの構築が必要です。コンピューター案内システムの設置はいかがでしょうか。
Jeong-Song PARK氏(韓国)
別府は国際観光文化都市として長い歴史があります。韓国の温泉地慶州も近郊にナイトライフを楽しむまちがあります。釜谷温泉はたった25軒の宿泊施設の温泉地ですが580万人という多くの旅行者を誘致することに成功しています。その理由はイメージです。78度という韓国内最高温の温泉、韓国一の硫黄泉というイメージによって旅行者が集まったのです。釜谷では日曜日の朝10:00には駐車場が満車という状況です。
韓国の30代以上を対象に調査しますと、一番行ってみたい観光地はスイスという回答となります。これは、小学校の教科書にスイスのイメージ美しく描かれており、皆その教科書で勉強してきたからです。別府も韓国の教科書に掲載すれば、韓国人の別府に対する興味も刺激されるでしょう。
Suk-Jong HAHM氏(韓国)
釜山、テグ、マサン、ウサンなど500万人規模の市場から旅行者が釜谷を訪れています。ソウルでは「釜谷ハワイ」というイメージがあります。
Jeong-Song PARK氏(韓国)
日本の常磐ハワイアンセンターを真似たのが「釜谷ハワイ」です。熱帯的な雰囲気があります。
Yane-Yien FAN氏(台湾)
交通の便が問題と思います。台湾の旅行者が別府を訪問する場合、福岡から入国しますが、別府まで来るには時間がかかり、疲れます。日本旅行の際に別府を訪問する特別な理由が見当たりません。福岡と別府の往復で2日が費やされてしまいます。旅行者は日本に来たら、もっといろいろなところを見たいはずです。外国旅行は通常1週間程度ですが、別府訪問だけで最低2日必要となると5日しか残りません。温泉しか観光魅力がない別府に往復で丸1日かかってしまうのは時間の無駄と思います。
Suk-Jong HAHM氏(韓国)
目的地に容易に到達できること、交通の利便性は重要です。
甲斐氏(別府プロジェクトチーム)
別府市民との接点を増やすこと。観光業者による開発では、その種の画一的なものしかできず、経費も大きくなりがちです。地元業者が開発しなくても外部の人が投資したくなるような別府のコンセプトを地元で創り、生活者の視点から、別府のシンボルを創造するのはいかがでしょうか。
また、今年度の事業を踏まえて、今後どう海外参加者の地元へ飛び込んでいくのかについて考えをまとめ、実行していく必要があります。別府プロジェクトチームの40代、30代、20代後半の人達がどうしたら海外とうまく交流することができるのかについて海外参加者の皆さんに問いかけたいと思います。