日本財団 図書館


2] 都心等の一方通行規制等によるマイカー抑制の適用

都心等の目的地において、マイカー等の流入や通行を規制することにより、バスの優位性を高める工夫が考えられる。わが国ではマイカー等の規制という明確な意図をもって実施した事例は少ないが(観光・イベントが主)、欧米諸国においては多くの事例があり、効果を挙げていると言われている。導入の際には、自動車からの転換の受け皿として十分なバスサービスを提供することが必要である。

 

<例>

●都心部の全面駐車禁止(宮交シティ)

●通過交通への迂回誘導(熊本都市圏試行実験)

●市内幹線の一方通行規制等(奈良観光期シャトルバス、金沢観光期 等)

 

3] バスレーンの実効性の確保

バスレーンは、多くの事例があるが、違反車両が通行して本来の機能を十分には果たしていない場合が多くなっている。そこで、取り締まりの強化を要請することはもちろんであるが、下に示すように、バスレーンの存在を明示したり、監視システムを導入するなど、遵守性を高める工夫が重要である。

 

<例>

●レーンのカラー舗装(金沢 K.Park)

●バス停付近での違法駐車監視システムの導入

●パーク・アンド・バスライド実施バス路線での違法駐車防止条例の制定(横浜市では、バス専用レーンの沿道を防止条例の監視路線に設定している)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION