都市(圏)内輸送のパークアンドバスライド(日常の交通を対象とした国内事例)
1-1 宮交シティ
[駐車場] 宮交シティ内駐車場
[実施主体] 宮崎交通(株)
本事例におけるポイント
★宮交シティ・バスセンターの活用
★バス系統の集中地点の活用
★バス事業者の先進的取り組み
対象とする交通(目的) 日常の交通(通勤)
導入
導入年月日 昭和51年2月
導入経緯 【計画策定 → 実際に導入】
宮崎市は、昭和40年代後半から、人口の伸び、自家用車の急増が著しく、ドーナツ化現象が急速に現れはじめていた。また、主要幹線道路が市の中心部から放射状に伸びる1点集中型の道路体系であることから、朝・夕のラッシュ時には市街地流入部において、交通混雑が発生し、交通体系の基本的対策を考慮せざるを得ない状況となり、中心市街地から車を締め出す方向付けが明確になってきた(その方向付けは、宮崎県警察本部が昭和49年より実施している市中心部の全面駐車禁止区域の設定に表れている)。
このような状況から、宮崎交通は、市内に分散していたバス路線を集約するショッピングセンター併設のバスターミナル「宮交シティ」の昭和48年オープンにあわせて、パークアンドバスライドシステムの導入を検討した。宮崎交通の調査ではシステム導入は時期尚早とも考えられたが、宮交シティの駐車場の一部をパークアンドバスライド用の駐車場とすることで土地確保のための新たな投資を必要とせずに、特に問題もなく導入が可能であると判断されたことから、これを利用したパーク・アンド・バスライドシステムを昭和51年2月に開始した。