2] ヒアリング調査結果から
ヒアリング調査結果からみると、モーダルシフト実施の条件としては、「コストの削減」が不可欠となっている。コストが現状と同じであれば、モーダルシフトによってリードタイムが長くなるケースが大半となるため、シフトは難しいとする意見が多い。
また、物流業務は荷役も含めて物流事業者に委託している事例が多く、発荷主側での作業体制に影響はほとんどみられない。また、ロットをまとめるために、1パレットに複数のロットを載せるため、着荷主側でパレット上の貨物の管理を行ってもらう旨の同意が必要となるとの例がみられた。
したがって、発荷主が輸送モードの選択を物流事業者に任せているケースでは、とくに問題はない。シフト実施にあたっては発荷主側で問題点が生じることはあまりなく、着荷主側との調整が主な課題となっている。