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(2) 施策展開内容

ここでは既に実施されている2事例(フラミンゴ、Pネット)を参考としつつ、ポケベルによる傭車システムの他地域での展開のあり方について検討する。

 

1] 施策の基本フレームと適用の条件

ポケベルによる傭車システムを各地域にて展開するにあたって、基本とすべき事項は以下の通りと考えられる。

 

1) 施策の基本フレーム

■システム

* 傭車情報の交換手段

システムの最も基本的な部分として、ポケベル一斉同報による会員間の傭車情報交換を行うこととする。

* 成約に向けた交渉手段

ポケベルによる発信情報に対する確認、成約に至る交渉は電話等による交渉とし、特別なシステムは設定しない。

 

■体制

* 事務局の設置

ポケベルによる傭車システムはハードとしてのセンター施設は必要としないが、会員の募集やNTTとの通信契約等の管理、会員情報の管理及び提供など、ソフト面でのセンター機能が必要であり、そのための事務局的組織を会員事業者の中から選出して設置する。

 

2) 適用の条件

■人的なつながりの重視

ポケベルによる傭車において、お互いにはじめての相手と取引を行う場合が想定されるため、相手企業の信頼性等への不安から情報発信の停滞や成約が困難となるなどの懸念がある。

このため、組織の設立にあたっては、各地域のトラック協会など、既に人的ネットワークがある程度形成されている組織のメンバーを中心に設立することが望ましいと考えられる。

 

 

 

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