5-2. 交通施設に関する情報提供の現状
どこの駅、どこのターミナルのどの場所にエレベーター、エスカレーター、障害者用トイレ等があるかという情報については、各交通事業者が冊子、ガイドブック等を作成している場合が多い。特に「車イスガイドマップ」については、一定の人口(概ね30万人)以上の都市では、かなり整備されている。また、交通施設を含めた街全体、利用者が多い特定の路線の情報提供については、社会福祉協議会、あるいはボランティア団体が冊子、ガイドブックを作成している場合があった。地方自治体が前面にたって冊子やガイドブックを作成していることは少なかった。
また、インターネットのホームページを使った情報の提供は地方自治体、社会福祉協議会、ボランティア団体ではなかった。これは、インターネットの地方自治体ホームページの設定がまだ一般的になっていないこと、情報提供の優先順位、コストの問題があることや現状の紙媒体の冊子で情報発信者の側も情報受信者の側もある程度利用に際し、役立っていることを理由として現状では普及していないと考えられる。
今回ヒアリングを実施した地方自治体の情報提供の現状は以下である。