2] 車ドアとは別駆動なので車ドアとの同期制御が必要となる。
3] 同期制御が必要なのでホームドア開閉の起動信号を誰が作るか、またはどの設備から貰うか4.1.4項で述べた設置環境条件により考える必要がある。
4] またこの同期制御は、高密度線区のような乗降客の急激な流れが伴い、停車時分を切り詰めた線区で行う場合と、比較的緩慢な流れの線区で行う場合とでは必要とする同期性の精密度は変わるはずであり、設備費に関係する。
以上のように、全ての線区を対象として一律の動作条件の設定を特定することは出来ない。
即ち、ホームドアの導入に当たって建設担当者は様々な設置環境条件に合わせ建設費(または改造費)が最小となる最良の方式を選択するはずである。
よって動作条件を特定出来ないので、次項にて比較的停車時分短い都市高速鉄道のような高密度線区をモデルとした具体的な検討を通して、ホームドア設置に伴う動作条件の調査を行うものとする。