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3.2 ホームドアの開口寸法

 

3.2.1 列車停止位置

 

列車停止位置は、自動運転と手動運転により精度が異なる。

自動運転を前提とすると、停止精度±350mmとし、現状車両ドア幅1300mmに700mmを加え、2000mmをホームドア開口寸法と考えることができる。

手動運転時は停止精度が下がるため、開口幅の考慮を要する。

「鉄道駅における視覚障害者に配慮した誘導方策等の検討に関する調査報告書」(平成10年3月、財団法人鉄道総合技術研究所)よれば、試験的に測定された手動運転時の停止精度は次のとおりである。なお、乗務員が停止精度に特に注意しない条件での参考例である。

通常の停止状態では、±250mmで40〜50%の列車が停止しているが、90%程度の停止精度は±750mmの範囲である。言い換えるとドア幅+1500mmの範囲で、ほとんどの列車が停止している。なお、定位置停止装置がある場合は、±500mmで95%の列車が停止している(乗務員の訓練のために定位置停止装置を使用しない列車もある、との事であった)。

また、JR東日本の試験でも、ドア幅1300mmの列車で、ホームドアの開口寸法を2500mmとすると列車停止位置変更の発生は、1%程度であることが報告されている(この場合、ホーム縁端から柵までの距離は400mm以上である)。

 

3.2.2 開口寸法と検討課題

 

代表的な事例としてJR103系を考えると、車両ドア間隔が4800mm、車両ドア開口寸法1300mm(図3.2-1)であり、上記の測定結果をベースに考えると表3.1.2-1に示す値がドア開口寸法の一つの考え方とすることができる。

 

024-1.gif

3.2-1 JR103系ドア配置

 

 

 

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