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アンケート結果・意見交換会

 

11.アンケート総括

 

今回の講座参加者総数98名の内、91名(所沢52名、神戸39名)の方がアンケートにお答え頂きました。今回の参加者の男女比は男性が27名、女性が71名と女性が全体の72%を占めました。年齢層は40代が20名で一番多く、今回特に目立ったのは10代の女性が14名と男女を分けた年代別では一番多く、アンケートでも熱心な回答が多数あり感心の高さが伺えました。また参加者の中の最年少は京都より参加した6歳の男の子、最年長は神戸より参加した75歳の男性でした。全体的にアンケートの回答率は非常に高いため、密度の濃い内容の講座になったのではと思われます。

 

講座への参加目的

 

参加者の参加動機としては、「以前からこのような講座に参加してみたかった」がトップで続いては、「ハンディのある人の実体験をしてみたい」という意見でした。また、フリーアンサーの回答としては「今回のこの講座で何らかのきっかけを掴めれば」という意見が多数ありました。

ここから考えられる事としてまず、日頃障害をお持ちの方との接点や交流が殆どないということと、この様な講座自体がまだまだ少ないのでは、と考えられます。それだけに、今回の講座の意義は非常に重要で且つ、参加者にとっても有意義な場であったかと思われます。

 

この講座を通して心のバリアフリーを実感した

 

参加者が実体験を通して感じたことをコース別にフリーアンサー形式で答えて頂きました。基本的には92%の方が今回の講座を「役に立った」と感じており、障害をお持ちの方の生の声を聞けたことが非常にためになったと感じている参加者が多く、個別の意見としては「実際に接してみると障害をお持ちの方は明るく、前向きな方たちでした」「今日は(何かお手伝いできますか?と声をかけることの大切さを学んだ」等がありました。

また、今回のコースの難しかったところ、印象に残ったところとして車イスでは「自分で乗ってみて怖かった」「ハンディのある方のペースでのサポートの難しさ」など相手の立場に立ったサポートの重要性を感じています。

目の不自由な人のサポートでは、「耳の方に顔を向けて話すと雑音との聞き分けができる」「周囲の状況を伝える難しさを感じた」など声のかけ方のコツを掴めたという意見が目立ちました。

アイメイトのコースでは「歩くスピードが思いのほか速かった」「階段の昇降で何段あるか分からず怖かった」などアイメイトの体験を通して目の不自由な方の大変さに気付いたという意見が目立ちました。

その他の意見としてあった「ハンディのある人に対して理解してくれる人がもっと増えて欲しい」という様に参加者全体にサポート方法を学ぶと同時に人と人との“ふれあい”という原点の再認識ができて、心のバリアフリーを実感できた様子が伺えます。

 

 

 

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