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CNG&ノンステップを導入

 

また、東京都交通局・亀井政孝車両課長は「ノンステップバスの評価で、乗降性についてはほとんどのお客が乗り降りしゃすいとし、普及・拡大を望んでいる。この評価は定着している。また長野パラリンピック冬季競技大会の選手送迎用としてノンステップバスを15台貸し出したが、運行上これといったトラブルはなく、降雪地でも利用可能と思う。都の環境対応としては、平成3年に電気式ハイブリッドバス、5年に蓄圧式ハイブリッドバスならびにアイドリングストップ装置付きバス、6年に圧縮天然ガス(CNG)バスを導入し窒素酸化物や黒煙の低減に努めている。これまでCNGバスはノンステップ(低床化)が不可能とされてきていたが、ボンベを屋根上に載せることによりノンステップ化が可能となったということで、今年度中に2台を試験的に導入する。その後、最高のバスという意味で『THE BUS』として利用者に啓蒙していきたい。また10年1月から公営バス事業を行っている8都市で『ノンステップバス8都市技術会議』を開催している。このバスの普及・拡大には価格の低減が不可避である。そのためには仕様の標準化部品の共通化などによる製造コストの低減、量産体制が求められる。メンバーで690項目にわたってチェックしたところ370項目、53%の仕様が異なっていた。このような現状をバスの4メーカーにも訴えて価格低減に向けた対応を求めていきたい」と述べた。

 

中型ノンステップ初登場

 

<車両展示会>

展示会にはノンステップバスや福祉車両などが展示され、試乗会も行われた。

注目されたのが日産ディーゼルが出展した「中型ノンステップバス」で、全長9.24mの前半分ほどのフロアをノンステップ化している。前扉と中扉に広々とした乗降口を備え、標準時のステップ地上高は350mmだが、車高調整機能により全体を下げると300mmになり、さらに左傾斜にすると280mmになる。歩道(地上高150mm)の間にスロープを渡すと傾斜角度は8.9度となる。見学に来ていた車いす利用者も楽に乗り降りすることができた。(このセミナーは、移動制約者の参加が非常に多い。講演やディスカッションの会場でも質問や意見に立つ姿が目立っている)。

東京都が導入するノンステップCNGバスは、ボンベの規制緩和により、コンポジット(アルミとカーボンファイバー)型の使用が許可された。このボンベは軽量で、屋根上に載せることで製品化が実現した。シャシは現行のノンステップバスのものを使うので床高さは同じだが、全高は約35cm高くなる。受注メーカーは日産ディーゼルといすゞで、早ければ2月にも納入される。

 

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日産ディーゼルの中型ノンステップバス(上)、ニールダウンすると歩道との段差は13cmになる各社が展示した福祉車両(東京会場)

 

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各社が展示した福祉車両(東京会場)

 

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車いす用全自動のパワーリフトを搭載した三菱Newローザ・チェアデッキバージョン

 

 

 

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