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また、高齢ドライバーの増加ということで、やはり皆さんは車社会の中で車に慣れ親しんで育ってきた人たちが高齢化してくるということから、一方では様々な意味でドライビングや車の走行環境を改善する必要もありますし、他方では運転できなくなったときの状況も想定しなければなりません。車のない生活と車しかない生活というのがありますが、車しかない生活・地域が増えてきていることについて大変危惧しています。選択的に選んで、公共交通があるから車がなくても良いという状況をつくり出していく必要があるのではないでしょうか。

それから、身体的移動に伴うモビリティの格差が大きいという点については、外出頻度が低下してきているということで、体の自由がなかなか利かなくなってきたということの表れではないでしょうか。年齢別交通困難者の割合をみますと、後期高齢者になるに連れてその割合が増加してきています。

また、アンケート調査の結果をみますと、交通困難者の割合が市民全体の25.6%を占めており、その中で高齢者の中で交通困難者といわれる方、あるいは障害者の中でそういわれる方よりも健常者で交通困難者といわれる方が16.7%もいるということが大きな課題として考えられます(図II-2)。先ほど、ユニバーサルデザインという言葉が出てきましたが、こうした人たちにどのようにサービスしていくかを忘れてはならないと思います。

 

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出所:三星、秋山編(日本評論社、1996年)、図1-2、表1-1

図II-2 都市における交通困難者-概念と構成比

 

次に、障害者のもたれている障害は多岐多様であり、その重度も幅広いため、こうした障害に対して対処しなければなりません。

 

 

 

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