まえがき
この報告書は、交通エコロジー・モビリティ財団が実施した「欧米主要国における高齢者・障害者の移動円滑化に関する総合調査」について、その調査結果を取りまとめたものである。
本調査は、これまで比較的情報の少なかったフランス、ドイツを対象として、高齢者・障害者等の移動制約者を含む移動の円滑化がどのように進められているかを調査したものである。少ない調査地ながら、多くの新しい情報を得ることが出来たので、これを、広く関係者に提供して行きたい。今後のわが国における、高齢者・障害者をはじめとする多くの人々の、一層の移動の円滑化に向けて、参考にして頂ければ幸いである。
調査にあたっては、学識経験者および運輸省などからなる委員会を設け、ご指導を頂きながら進めた。
秋山委員長および委員の方々をはじめ、在仏独大使館等の現地関係者など、多くの方々に多大なご協力を賜った。ここに厚く感謝申し上げる次第である。また、調査の一部については財団法人日本経済研究所に委託した。
平成11年3月
交通エコロジー・モビリティ財団
会長 大庭浩