(2)平均、標準偏差に分散を加えた分布解析
平成9年度は平均と標準偏差/平均による分布を用いて流氷と海面の分離を試みたが、さらに分散を加えて3次元的な分布を求めることにより白い氷盤と白い海面との分離が可能かどうかについて検討した。
平成9年度に散布図を作成した場合と同じ部分画像を用いて、平均-標準偏差/平均‐分散の3次元散布図を作成した(図29)。
分散は一般に海面部分で小さく、流氷部分で大きい傾向を示した。白い氷盤の分散のレベルは他の流氷に比べて低く、一方、白い海面の分散レベルは他の海面に比べて高い値を示したため両者の分布が重なった。この結果、分散を加えても白い氷盤と白い海面の分布に分離できるほどの差は見られなかった。