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3) '98年2月8日

RADARSAT/SAR画像(図20)、SPOT/HRV画像(図21)及び「そうや」搭載ヘリによる目視判読図(図21にオーバーレイ)を比較した。

RADARSATとSPOTの撮影時間には約5時間の差がある。RADARSAT画像がScanSAR WIDEモードで解像度が50m/ピクセルと低いため細かな判読はできないが、海水面と流氷の分布についてはかなり良く一致した。

目視観測とSPOT画像を比較すると、両者の分布はややずれるものの北〜北東部にはニラス、板状軟氷、砕け氷が見られ薄い色調でコントラストが弱く、細かなパターンを示した。板氷、小板、砕け氷が分布した中央部は大きな塊を始め粗い粒状のパターンが見られた。

4) '98年2月18日

RADARSAT/SAR画像(図23)とSPOT/HRV画像(図24)を比較した。

RADARSATの撮影は05:39、SPOTは10:28であり約5時間の差があった。SPOT画像では網走から東側のやや沖合いに海水面が見られるのに対してRADARSAT画像では対応する海水面は見られなかった。紋別付近の沿岸の暗い領域はSPOT画像では暗い流氷であることが分かるがRADARSAT画像では海面との判別はつかなかった。比較的大きな氷盤については両画像で対応が見られた。

5) '98年2月24日

RADARSAT/SAR画像(図25)とSPOT/HRV画像(図26)を比較した。

RADARSATとSPOTの撮影時間には約7時間の差があった。SPOT画像では紋別付近の沿岸部に比較的広く海水面が見られるが、RADARSAT画像では狭まっていた。また、全体にRADARSAT画像の方が密接度が高かった。

 

 

 

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