スハルト大統領の「新秩序体制」の初期には、スカルノ時代の荒廃した経済の再建を速やかに果たすために、国際経済体制に復帰することが急務とされ、それによってインドネシア債権国会議(IGGI)が設置されてIMF・世銀との緊密な協調体制が築かれた。その後、日本を中心とする大量の援助資金が流入し(表-3)、経済は順調に発展を続け、1993年の世銀開発報告『東アジアの奇跡』においてその成果が高く評価されている(図-4及び図-5)。
表-3 円借款の20大供与国(1993年までの累計)
出所:『ODA白書』1994年、184ページ
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