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ILA(国際ロラン協会)

第27回定例会議と技術討議会

 

会議内容の概要

 

米国運輸省(US DoT)は公表された2000年のロラン-Cの閉局予定を変更してサービスを継続するための決定を行ったと言う認識のもとに (Armed with knowledge) ILA会議の参加者はロラン-Cの構造基盤に新しい活力を与えることと世界中のサービスの向上について演説することに熱心であった。

 

会議の開始宣言に引き続き、前の会長であるCapt.William Brogdonが歓迎演説を行い、永い間ILA のメンバーあり親友であったBill Polhemus の悲しい死について言及した。彼のロラン-Cと電波航法全般の多くの重要な貢献を認めた上で、この会議を Bill Polhemuに捧げ会議のあいだ心に留めることを提案した。William Brogdon は会長としての2 年間ロランの再検討を行いこれを継続させたこと、様々な組識や個々の役に立つ手段を講じてロランの廃止時期を変えさせた事について喜びを現した。

彼は 米国運輸省に対し、もう一方の重要な要素である工業界が新技術で責任を果たすことができるようにするため、速やかにロラン-Cの運用継続について正式な発表を行うことを求めた。

リクレーショナルボート組識の米国の全国同盟のひとつであるNBF(National Boating Federation)の副会長であるRobert Davidは NBFは約2-3 百万隻のリクレーショナルボートを代表して(参加して) いると述べた。彼はNBF の活動と要求されたロランの閉局時期の決定が遅れていることを含め議会の法律による働きについて述べた。

彼は" NBF はロランはリクレーショナルと商船にとって利用価値のある経済的な航法であると信じており当分の間継続されるべきである。" と述べた。

基調演説は以前米国連邦航空局(US FAA)の理事であったLanghorne Bondにより行われた。彼はよく知られているタイミングと位置決めにGPS を単独に使用した場合に妨害を受けやすいと言う重要な問題について論じた。彼はロランが補強システムとして優れているので陸上と衛星の現在の二つのシステムが使用できる状況を継続することを強く推奨した。

 

米国連邦電波航法計画(FederalRadionavigation Plan) について、Langhone Bond はこの優柔不断が電波航法の考え方でリーダーしての米国の地位にダメージを与えるのでDoT は間違いのない正しい判断をするか若しくは発表を差し控えるべきであると提案した。

 

会議の初日は電波航法システムの計画と考え方について費やされた。USコーストガードの海軍少将であるD. hull は先導的発言者であった。DoT の上級代表者として、会議の参加者はロラン-Cの政策の転換についてDoT からの正式な表明を熱心に待ち望んでいたがこれは間に合わなかった、しかし海軍元帥を交えた会議が開催され、DoT の決定と商務省(Department of Commerce)がこれを受け入れたこと、これらの決定は署名のためのマネージメントと予算を通過したことの説明が行われた。承認されたこの決定はBooz Allen & Hamilton に依って制作されたロラン-Cレポートとともに議会に提出されるであろう。いつこれが実行されるかについての確実な日程は示されていない。(非公式な情報では1999年の2 月までは行われないらしい。)

 

 

 

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