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VTS情報を船上ECDISに表示することについてのIALAの提案

Captain Keith Millen, FNI, MRIN

 

ECDISについての国際港長協会(IHMA)の顧問並びに代表者

IALA・VTS委員会メンバー

 

はじめに

 

本紙は、IALA・VTS委員会の作業部会において作成された提案の要点を説明しているものである。本提案は、IALA事務局長の権限において、国際水路局(IHB)へ提出されているが、IALA理事会からのIALAメンバーへの公式勧告としては交付されていない。当提案は、現在、ECDISの動作能力を増強させるための他の提案と共に見直しが行なわれているところであり、IMOが承認する基準の該当個所に含めることが全面的に容認されるまでは、IALAによる勧告は出されない。

 

 

1997年に、IALA・VTS委員会の作業部会が報告書を提出し、電子海図の表示及び情報システム(ECDIS)についての開発中の技術とそれがVTSの運用へ与える影響とへ、委員会の注目を引き寄せた。報告書は、将来、VTSセンターは単純な音声通信以上のものを船舶へ送信する能力を持つ必要があることになろう、という事実を強調していた。船舶上でECDIS技術を最も好都合に利用させるためには、報告書は、地域の航行安全と通航管理とに関するデータが、無線により船舶へ直接送り出されるべきである、と当該報告書は提案していた。更に、当該作業部会は、この情報は、船上ECDISの画面において航海者に対して表示されるべきである、と進言している。

 

本紙は、原提案が引き続いてIHBへ提出されたので、作業部会が作成した原提案の要点に焦点を当てる。

 

 

 

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