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別添28:第10回VTS委員会最終全体会議 SWCPに対するVTS委員会の意見

第10回VTS委員会

議題13

 

VTS 10/13/1

1998年9月3日

 

[SMCPに対するVTS委員会の意見]

 

1. 各メンバー国と諮問機関とは、IMO回覧文書794の標準海上通信用語集(SMPC)についての試行を実施すべきである、というIMOからの要請を念頭において、IALAを構成している担当機関と組織とは、以下に詳述する意見を提出する。

 

2. IALA・VTS委員会のメンバーは、義務的に採用されるということはVTS運用官と研修とを対象とする可能性のあることが暗に含まれている点に特に注意して、SMCPを詳細に検討した。IALAは、この作業とIALAの各国メンバーが更に見直しを行ったこととに基づいて、SMCPは、その様式、分量、非実用性のために実行不可能である、という意見を持つに至っている。

 

3. SMCPは、海上活動のあらゆる事項について、一式の用語をカタログにしようと試みている。海上活動には多様性と常時変化している性質とがあり、この試みを膨大な作業にしている。各メンバーは、この様式で普遍的な通信基準を作成する試みは、達成できる目標ではない、という確固とした見解にある。

 

4. その分量という1点において、SMPCは、多分に、殆どの人々の学習能力を超えていると思われる。また、これを使用するについては、VTSの研修スタッフは、殆どのVTS組織においてその人的資源が及ばないところにある。VTSのスタッフは、多分に、現在行なっている言葉による通信の実施方法に代えて使用するには実用的ではないとして、SMPCを拒否するものと思われる。

 

5. SMPCを汎世界的に採用することに代わる方法として、IALAは、STCW1995の下で資格があることを望む候補者は、「適度の言語使用者」というレベルにおいて、国際英語検定システムの試験に合格すべきである、ということを勧告する。このレベルは、言語を一部意のままに操ることができ、殆どの状況において全体的な意味を理解するレベル、と定義されている。

 

 

 

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