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D部 - インストラクターマニュアル

VTS運用官は、VTSの業務に貢献する1つまたは複数の任務を果たす適格資格を有する者である。教育と訓練は間違いまたは判断の誤りによる偶発事故を最小限にすることを目標にしなければならない。

責任感、用心深さ、正確さが、有能なVTS運用官の特徴である。それゆえ、訓練と教育は、これらの性質を助長することを目標にすべきである。これは、なかんずく、適切な当直日課と安全手続の重要性を研修生に認識させることによって達成しうる。また、研修生は、生命、健康、財物、環境の保護を目的として採択された指示、規則、規制を尊重する動機づけられるべきである。

講師は、VTS/海事分野における船橋活動の十分な知識と資格を持つべきである。これが実現できない場合、この課目の一部項目は、適当なエキスパートによって取り扱われるべきである。各講師は、実際のVTSおよびシミュレーションのVTSの両方の利用を可能にされるべきである。

安全の観点から重要な科目の部分は強調されるべきである。それゆえ、インストラクターは、船舶通航業務を規律する関連規則に精通すべきである。同じ理由で、VTS運用官コースのその他の科目の緊密な関係に留意することが重要である。

船舶通航業務では、新しい方法と設備が、かなり急速に、開発されている。これは、インストラクターが、新しい技術、ならびに新しい国内および国際規則規制について、最新情報に追いつく必要を生む。また、インストラクターは、この授業時間表に記載されない新しい関連開発および技術を教えるよう奨励されるべきである。

 

 

 

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