日本財団 図書館


作業量の均衡化

 

多くの利用者が居て1ユニット当たりの通航量が多い輻輳している区域においては、多重セル構造が必要であると思われる。多重セル構造においては、併設されている数個のアクセスポイントが同じ区域を『照射して』共通カバー範囲を作り出し、全体を通した集合体を大きくする。共通カバー範囲にある各ステーションは、自動的に、作業量が少なく最良の信号品質をもたらすアクセスポイントと結び付く。各ステーションは、各アクセスポイントに均等に分割されていて、全部のアクセスポイント間の作業量を均等に分担する。全部のアクセスポイントが同じ低いレベルの作業量において動作するので、効率は最高になる。作業量の均等化は作業量の分担化とも言われる。

 

図5 多重セル構造における共通カバー区域

037-1.gif

 

ダイナミックレート切り換え

 

各々のステーションのデータ率は、受信された信号の質に従って、自動的に調整される。(全体を通しての)性能は、データ率を増加させ再送信を減少させることにより、最高の状態にされる。この点は、移動体では信号の質が急速にふらつくので移動体への用途においては非常に重要であるが、室外の固定施設においては信号の質が安定しているので重要度は低い。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION