この憲章で言う「航路標識」は、個々の船舶や船舶交通の航行の安全と運航能率の向上のために設計され、運用されている船舶外部の装置又はシステムと理解すること。
2. 目的
国際航路標識協会(以下「IALA」という)、海上や内水航路における航路標識システムの整備又は保守及び関連事業に関係する機関等によって構成される非政府機関の協会である。
IALAの目的は、海運社会の利益と環境保護のために、世界の航路標識の改善及び調和並びに他の適切な手段により、船舶の安全で経済的かつ能率的な運航を助長することである。
3. 役割
IALAの目的は以下によって達成するものとする。
・ 密接な共同作業関係と会員相互間の協力を助長することにより、国際協力を展開すること。
・ 会員の活動状況に関する情報を収集し、提供するとともに、最新の開発を促進し、支援し、伝達すること。
・ 航路標識の利用者を代表する機関との相互情報交換の強化。
・ 所要の勧告、基準及びガイドラインを作成し刊行すること。
・ 海上環境監視にも利用されるような多目的システムの開発を考慮するようにIALA会員を奨励すること。
・ 特別な問題を研究する委員会やワーキンググループを設置すること。
・ 航路標識及びその関連分野に関する技術、組織又は研修の問題について援助を要請する機関等に対する支援を促進すること。
・ 関連する会議及びセミナーを開催すること。
4. 他の機関との関係
IALAは政府間、国際間及び他の機関と適切な連絡を維持し、必要に応じ専門的な助言を与える。
5. 会員
5. 1 会員種別
IALAは国家会員、準会員、工業会員及び名誉会員をもって構成する。
・ 航路標識の整備、保守又は運用を法的に所管する各国の国家機関(以下「国家機関」という)は、国家会員となることを申請することができる。
・ 航路標識又は関連事項に関係するその他の機関又は科学団体は準会員となることを申請することができる。