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セクション10

会議結論

 

技術セッションの発表とそれを確実にする討論でIALA会議は下記の結論に到達した:

 

1. 関連するリスク評価の結果を含めたより精密なサービス水準の定義が必要である。 最適評価を決定するためのより適した方法論によりサービス水準の変更を充分に計画 し且つ実行するべきだ。ユーザーグループと適宜協議し、提案した新しいやり方でどのようにシステムを構築するかを決めるべきだ。

2. 今日航路標識当局が直面している真の問題は、技術変化ではなくコスト効果とコスト効率である。この問題を解決するためには両者の関係を密接に保ちお互いの要件を反映させることによりサービスの向上管理につながる。

3. 分離通航帯の中にある難破船の標示に使用する為の標示協定は優先事項として成定するべきだ。

4. 会員当局の為に、維持管理システムの開発や実用化及び運用及び品質保証処理手順の指針を作成するべきだ。

5. 太陽光エネルギーの補助エネルギー源に関する指針を会員当局の為に作成するべきだ。この指針には、可能な方法に対する幅広いコスト-利益の分析と各種地理的な条件や気象条件に対する各種補助エネルギー源の適切性を記載すること。

6. 導線に対するレーダー技術の使用可能性、運用の利点や不利益面を調査し、必要に応じ会員当局の為に指針を作成する。

7. VTSセンター及び領域に優れた技術、例えば、DGNSS、AIS、ECDISの導入効果の調査を行い、VTS手順書に適切な変更を加える。

8. 海上の状態をレーダーを使用してリアルタイムでモニターする方法を調査研究して、この開発による利益をVTSにもたらすための努力を継続する。

9. VTS要員の訓練は重要であると認識し、協会は先頭に立ってこの件を継続すべきであり、適切な能力基準が世界的な標準で保証される努力をするべきだ。

10. 海事社会は、より一層積極的にGNSSの計画及び開発に関わりを持ち、マルチモードのシステムに対する海事世界の関心が全面的に取り入れられるようにするべきだ。

 

 

 

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