(4) 呉市の地域条件との妥当性
次の点から、広湾におけるメガフロート整備の妥当性が説明できる。
○ 開発余地の少ない背後地
広湾背後地域は、山に囲まれた狭いエリアに住宅等が過密立地しており、陸域での開発可能余地が少ない。また、呉地方拠点都市地域は、多くの島しょ部から構成されており、相互の連携強化のための海上アクセスの確保が重要と考えられる。
○ 軟弱な海底地形
広湾海底は、40〜50mのシルト層が堆積する軟弱地盤であり、埋立事業の際に費用がかさむ恐れがある。(費用見込みを立てづらい。)
○ 穏やかな海象
広湾は、年間を通じて比較的穏やかな海象特性を有しており、メガフロート立地上の問題が少ない。
○ 大きい干満差
広湾の干満差は4mと比較的大きいが、浮体の場合には接岸上の問題がクリアできる。