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らの搬入物資を1割程度(400m3)と見込んでいる。さらに、これらの物資を3つの拠点に分散して受け入れる予定であり、1つの拠点での受入量は133m3となる。以上の前提条件のもとで算定された防災サブ拠点の必要スペースは、屋内500m2、屋外5,700m2である(図表4-4)。

 

 

図表4-4 目安規模

 

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資料:広島県救援物資輸送検討部会資料

 

 

(2) 呉市及び呉地方拠点都市地域で想定される被害の様相

 

ア. 想定地震の検討

広島県では、平成7年度から2箇年間をかけて、広島県内に大きな影響を及ぼすと考えられる想定地震を設定し、その想定地震を基にした被害想定調査を実施している。

その際の想定地震については、1]安芸灘〜伊予灘の地震、2]己斐断層による地震、3]小方-小瀬断層による地震、4]中央構造線(石槌・岡村断層)による地震、5]南海トラフの地震の5種類を想定している(図表4-5、6)。

このうち、呉市及び呉地方拠点都市地域への影響が最も大きいのは、4]中央構造線(石槌・岡村断層)による地震であり、以降の検討では、この地震による被害想定の結果をべ一スとする。

イ. 呉市及び呉地方拠点都市地域の被害規模

中央構造線(石槌・岡村断層)による地震では、呉市及び呉地方拠点都市地域を中心に、最大600ガル以上の強い地震動が発生し、甚大な人的・物的被害が発生するものと想定される(図表4-7)。

 

 

 

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