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ア 背後圏との直結

東広島呉自動車道の整備により、山陽自動車道と直結することになるため、広域的なアクセス環境は格段に向上する(図表3-28)。呉港は、瀬戸内主要航路からの接続距離が、広島港と比較して短い。また、ヒンターランドから呉港経由と広島港経由で瀬戸内航路を利用した神戸港、大阪港への貨物輸送では、陸路で15km(時速40kmで20分程度)、航路で往復145分、合計約3時間弱の差が生じる。

 

 

図表3-28 呉港と広島港のアクセス環境の比較

 

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資料:呉市提供資料にNRI加筆

 

 

イ 広島広域都市圏東部流通拠点へ 〜背後圏の貨物輪送需要の高まり〜

コンテナ物流体系の変化に伴い、背後地である広島中央テクノポリス圏域の企業から阿賀マリノポリス地区の立地上の優位性を活かした公共ふ頭の整備が要請されている(図表3-29)。

また、背後圏の東広島市では、広島県及び主要都市における製造品出荷額が年々減少する中において、平成7年から過去5年間では、5.4%の伸びを示している(図表3-30)。

背後圏貨物の広島港利用による貨物流動量は、呉市内貨物が26,815トン/月、東広島市貨物が30,508トン/月となっている(図表3-31)。

 

 

 

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