(2) 呉地方拠点都市地域の基本方向と呉市に期待される役割
呉地方拠点都市地域では、広島中枢都市圏(広島市)の影響を受けながらも、呉市を中心に独自の生活圏域を形成しているとしている。県内第3位の人口･産業集積を有するものの、経済変動の影響を受けやすい産業構造や交通体系整備の遅れを背景に、人口動向や経済成長の面で長期的な停滞傾向にあるとしており、起爆剤となるプロジェクトの実施による地域の機能強化が求められている。また、図表2-2に示すように将来の地域整備の基本目標を｢新たな「せとうち海洋交流都市圏｣の創造｣としており、広島中枢都市圏と福山地方拠点都市地域を結ぶ県中央地域における瀬戸内海側の拠点的地域と位置付け、東広島、三原市、竹原市を中心とする｢広島空港臨空都市圏｣との機能連携による｢海、陸、空｣への発展可能性が期待されるとしている。呉市は、同地域の中心都市として、高次都市機能･産業業務機能、交流拠点、中枢機能の集積･整備による地域の発展を牽引する役割が期待されている。
