事例3 寒河江市(総合福祉保健センター・ハートフルセンター)
1 概況
寒河江市(さがえし)は、人口4万3,399人、世帯数1万1,252(平成9年3月末現在)、産業別人口仕率は一次産業14.3%、二次産業39.7%、三次産業46.0%となっている。
本市は、山形県のほぼ中央に位置し、農、工・商業がバランスよく発展してきた西村山地方の中核都市であり、特産品のさくらんぼは全国的に有名である。
2 高齢化の状況
平成9年3月末現在の65歳以上人口は約8,500人、老年人口比率19.6%となっている。
3 事例の概要
(1)寒河江型ケアシステム
本市は、「寒河江市老人保健福祉計画」などに基づき、福祉サービスの充実に努め、特に疾病予防から健康増進、リハビリ、在宅福祉サービスに至るまでの総合的なサービスを提供する「寒河江型ケアシステム」を目標に保健・医療・福祉の総合的な展開を図ってきた。こうしたケアシステムの中核的な機能を果たすのが、寒河江市総合福祉保健センター「ハートフルセンター」であり、同センターが開設した平成8年度を、同市の「在宅福祉元年」と位置づけている。
また、市内の2つの特別養護老人ホーム(いずみ、長生園)に併設されている2つの在宅介護支援センター活動が、今後の地域のケアシステムの拠点としての機能を果たし、より効果的な運営が図ることができるよう、「寒河江市在宅介護支援センター運営協議会」が平成11年2月から設けられている。両支援センターには、住民からの介護に関するあらゆる相談に応じ、適切な助言や指導を実施し、ホームヘルパーの派遣をはじめとした保健・福祉・医療サービスの紹介や、申請から利用に至るまでの関係機関との連絡調整など、地域住民の身近な相談窓口として役割が期待されている。