(3)福祉・健康づくり推進に向けた行政サービスの総合化と情報の共有
市民の医療・保健・福祉にかかるデータが一元的に管理運営され、市民の健康づくり(健康づくりに関する各種の情報や生活指導・保健相談など)に活用される仕組づくりが必要となっている。また、生活環境、健康づくり、医療、福祉、学習、就労、行政サービス、財政的支援などの整合性が十分保たれたトータルシステムがより強く求められている。
前述したシステムの構成要素間には共通し、重なる要素も多い。これまでの行政サービスシステムにおいては、その部分部分が独自に動き、逆に連携性が弱く、本来の機能の実現が難しくなるような面を多々有している。たとえば、高齢者が安心して暮らせるうえでの相談機能は、保健、医療、福祉などにまたがっており、分野別に相談機能を分けるよりも、図表4-1のような統合的な相談体制にしていくことがより効率的なものとなる。