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ウ 友和の会(事例3ボランティア団体へのヒアリングから)

代表者が民生委員をしており、知人を通して、具志川厚生園で布おむつのカッティングをボランティアでしてくれる人がいないかと問い合わせがあり、他の民生委員5人と地域のボランティアに呼びかけて活動を始めた。

現在は、布おむつ作りは、紙おむつを全面的に使用しているため、休止している。月2回、具志川厚生園で食事の介助の手伝いを行っている(午前11〜午後1時ごろまで)。また、ホームの高齢者が園遊会に出かけるときに介助として参加している。

会員の多くが老人会に加われるような年齢になってきている(50代が2人で残りは60代以上である)。ボランティアなので「焦らず、気負わず、ゆっくりと」をモットーに活動を続けていきたいとしている。

 

エ ボランティア連絡協議会

具志川市社会福祉協議会は、個々のボランティア団体と個別に事業・活動の調整・協議などのため、月1回「ボランティア連絡協議会」を必要に応じ随時開催している。ボランティア連絡協議会の構成団体は、地縁からくるもの、同一年代からくるもの、さらには具志川市社会福祉協議会の呼び掛けで集まったものなどに分類できる。

 

オ ボランティアへの関心

阪神・淡路大震災においてはボランティア活動が復興への大きな力となり、近年わが国では国民のボランティアに対する関心が高くなっている。本市でもボランティアに対する関心が高く、平成8年に実施した「具志川市市民健康福祉意識調査」では、ボランティア活動への参加意思が8割を超えている。

既存のボランティア団体その他の団体加入者のみでなく、様々な世代の住民がボランティア活動に関心を持ち、参加を増やしいくことには、「気軽に、時間や労力を要せず、かかわりを持って対応できる可能性の大きい」活動を、市や社会福祉協議会が地域の実情を踏まえながら、市民に提案していくことも重要である。つまり、何かの活動がしてみたいと思っても、どうしたらよいかわからないのが多くの市民の実態であると思われることから、まず手始めに、時間・労力などが軽易な活動メニューを投げ掛けることは、意欲や関心を実践に結びつけるうえで有効であろう。

 

 

 

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