イ 在宅介護支援センター
本市では、すでに述べたように、市からの委託により陽光館といずみ苑の2施設が在宅介護支援センターの役割を担っている。在宅介護支援センターでは、24時間体制で65歳以上の身体の弱い高齢者や寝たきりの高齢者など介護が必要な高齢者、また介護を行なう家族を対象として情報提供、介護相談、ホームヘルパーの派遣などの業務を行なっている。(図表2-13参照)
また、地域に配置されている33名の相談協力員が在宅介護支援センターと連絡を取り合って専門職員を派遣するなどの連携体制をとっている。
在宅介護支援センターのおかげで家族の介護負担が大きく軽減されるが、介護は行政に任せておけばいいという誤った認識も一方で生じてきている。それにより家族と高齢者(介護を必要としている人)との断絶などがみられ始めている。また他の人からみたら介護が必要だと思われるが、本人が他人の世話や介護を拒むなどのケースもあることから、個人のニーズや家庭の状況などにあったきめ細かな介護サービスのメニューや体制の整備が必要となっている。