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カヌー・シーカヤックは、静水でのスピードや渓流下りを競うスポーツから、個人がレクリエーション目的のために安全に楽しむ活動まで、活動の幅は広く、今後、さらに自然観察の観光やキャンプのための移動の道具としての活用が普及する可能性をはらんでいる。

すでに、平成10年の『るるぶ北海道―感動体験!大自然に遊ぶ』『るるぶ東北海道―風に誘われてNature Landへ』『マップルマガジン沖縄―痛快!ネイチャークルージング』などの観光雑誌は、カヌーやシーカヤックのエコツアーなどを前面に取り上げており、今後、観光地にはなくてはならない活動として、定着することが予想される。

 

ウ カヌーの種類と利用方法

カヌーを構造でみると、プラスチック(FRP:fiber reinforced plastic、ポリエチレンなど)などの固い(リジット)カヌーと、木やアルミパイプのフレーム(枠組み)を防水の化学繊維の布で覆った、折り畳み式のカヌー(ファルトカヌー、フォールディングカヤック、ゴムボー卜等)の大きく2つに分かれる。

それぞれの特徴は次表のとおりであるが、宅急便で各地の川や湖、海に送り、各地のフィールドで楽しむ、という利用には、ファルトタイプのものがよく、レンタルしたり、カートップで近くの川や海に運んで楽しみたい、という場合には、強くて取扱が便利で、スピードがでるリジッドタイプがよい。

 

図表2-11 構造からみたカヌー(小型ヨット)の2つのタイプ

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