2 親水レクリエーションの動向と可能性
(1) 親水レクリエーションの動向
アウトドアライフのうち、水に親しむ活動をみると、海水浴2,530万人(参加率23.7%)と釣り2,000万人(18.7%)が圧倒的に参加が多く、それ以外のダイビング130万人(1.2%)、サーフィン・ウインドサーフィン90万人(0.8%)、ヨット・ボート90万人(0.8%)は少ない。
海水浴と釣りは参加者は多いものの、海水浴は参加回数が2.8回と少なく、季節も1か月足らずと短い。釣りは参加回数は11.6回と多いものの、男性中心という偏りがみられる。
資料:財団法人 余暇開発センター『レジャー白書'98』『余暇需要及び産業動向に関する基礎調査研究』(平成10年)
参加率は、海水浴は平成元年の33.5%から、平成9年の23.7%へと低下傾向にあり、釣りは平成元年の17.5%から、平成9年の18.7%へとやや増加している。オートキャンプは平成3年の3.5%から平成9年の6.4%へと増加傾向を示している(図表2-7)。
総理府の「海辺ニーズに関する世論調査」(平成6年)では、海辺へ行った人58%のうち、海水浴の参加率は88.8%と突出しており、潮干狩り21.8%、キャンプ11.9%と続き、その他は数%と少ない。
海辺に整備して欲しい施設としては、「海浜部の公園・緑地」27.5%が一番多く、「海辺付近の道路」14.8%、「キャンプ場」13.4%などが続いている。一般の人に馴染みの薄い「マリーナ等の海洋性スポーツ施設」は7.8%と少ない(資料2-7)。