わが国においては、遅れて1970年代の後半より、徐々に普及し始め、『アウトドア』(1977〜)、『BE-PAL』(1980〜)などの雑誌が創刊されたことにより、大きな流れとなった。オイルショックの不況頃に始まり、バブルの絶頂期にも底流として伸び続け、バブル崩壊とともに、オートキャンプ・ブームなどとともに顕在化し、一般化してきた。
この、アウトドアライフの動向は、これまでのアウトドアスポーツ・レクリエーションと比べて、次のような特徴を持っている。
ア 自然志向、環境志向である。
イ 女性、ファミリーが多く参加している。
ウ スピード志向ではなく、ゆったり志向である。
エ 新しい用具、素材を積極的に活用している。
オ 自然の中に出かけ、キャンプを中心に多様な活動を伴っている。
この「アウトドアライフ」の動きは、成長時代から成熟時代へかけてのわが国のスポーツ全体の動き(図表2-3)とも一致しており、レクリエーション・スポーツ化、個人スポーツ化、ファミリースポーツ化、女性スポーツ化、オールラウンド型、ショップ型、日常生活スポーツ化、ニュースポーツ化、健康スポーツ化、高齢者スポーツ化、フィットネス・リラクゼーションスポーツ化などの特徴を備えている。