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ウ 資料館・展示体験施設

琵琶湖博物館など、広域的な集客力を発揮する施設が新たに整備される一方で、既存施設では機能や展示内容の更新などが難しく、催しのマンネリ化もあって、単独で新たな来訪者を確保し続けることが難しくなっている。

このため、圏域としては、多様な魅力を持つ一体的な圏域としてPRや共同事業を進めながら、施設同士の情報交流や催し物の連携・役割分担による活性化、それぞれの設備や機能の特化など、施設の個性化・魅力化を図っていくことが必要である。

さらに、こうした施設が単なる見学施設に終わることなく、住民や来訪者の生涯学習や自己実現の場として活用され、地域の情報・個性を発信する拠点となるよう、また、新たなアイデアの獲得や運営力の強化のためにも、住民の積極的な参画を誘導していくことが重要である。

 

(2) 廃棄物処理

廃棄物処理においては、ゴミの減量化・再資源化により、将来にわたる環境への負荷と処理費用を低減・抑制していくことが求められており、広域連携においても、この2つの目的を実現するための取組を進めていく必要がある。

ごみの減量化には分別の統一化や徹底が望まれるが、これまでの取組や制度の違いなどから、住民の廃棄物処理に対する意識にも違いがみられ、意識の共有・共通化が基本となる。また、共同化に向けては、その前提としての処理方法及び収集体制の共通化が必要である。

将来的には、処理・再生のための施設を圏域で総合的にとらえ、一体的に対応していくことが求められる。

 

 

 

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